太りすぎと中性脂肪の関係

太っている男性

体内に蓄積されている脂肪は体を寒さや衝撃から守る役割を持っています。

人が生活をしていく中で、欠かせない存在の脂肪ですが、必要以上に溜め込んでしまうと万病のもととなります。

実は、太りすぎと中性脂肪には密接な関係があるのです。

毎日を健康に過ごすためにも、生活習慣を見直して中性脂肪の数値を減らしていきましょう。

脂肪は「皮下脂肪」と「内臓脂肪」がある

お肉

毎日の食事の中で、使われなかった過剰な糖質や脂質、炭水化物の三大栄養素は体内で中性脂肪となります。

一見脂肪とは関係のなさそうな糖質ですが、分解されると「脂肪酸」に変化し、この脂肪酸がやがてグリセロール(中性脂肪)となり、体内に溜まっていくのです。

この体内に蓄積されている脂肪は、「皮下脂肪」と「内臓脂肪」に分けられますが、その9割以上が中性脂肪によってできています。

中性脂肪が溜まっていくことによって、内臓やおしり、お腹周りを中心に脂肪がついていき、肥満体型に変化していくのです。そして、この中性脂肪の細胞の集まりが「脂肪細胞」であり、「白色脂肪細胞(単胞性脂肪細胞)」と「褐色脂肪細胞(多胞性脂肪細胞)」の2種類に大きく分けることができます。

限度なく体内蓄積されているのは「白色脂肪細胞」であり、体内に300億個もの数が存在しています。

「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」の違い

腰回り

白色細胞は体のいたるところに存在していますが、特に下腹部やおしり、太もも、そして内臓周りに皮下脂肪として蓄えられやすいです。

日々の生活の中で、運動不足やエネルギーの過剰摂取が続くと、更に細胞の数を増やして脂肪を取り込もうとする働きがあります。

普通体型であれば300億個程度の脂肪細胞が、肥満体型であると400~500億個もの数が体内にいるとされています。

そんな白色脂肪細胞に対して、褐色脂肪細胞は余分な脂肪を燃やし、エネルギーとして消費する働きがあるのです。

しかし、褐色脂肪細胞は、首の後ろ、肩甲骨周り、脇の下、内臓は心臓と腎臓周りと、体の一部にしか存在しません。また、成人をピークに徐々に細胞数は減少していき、エネルギー消費量が下がっていきます。

特に40代以降は減少スピードが加速するため、これによって中年太りが起こりやすいのではないかと言われています。

中性脂肪が多いとどんな病気にかかる可能性があるの?

臓器

そんな厄介な中性脂肪ですが、体内に過剰に蓄積しているとさまざまな病気を引き起こしてしまいます。特に多いのが、肝臓に脂肪が溜まり、フォアグラのような状態になる「脂肪肝」という症状です。

肥満になると、体内の脂肪酸の燃焼が悪くなることによって、中性脂肪が溜まりやすくなるのです。そのため、健康な人の肝臓は3~5%程度の脂肪を蓄えていますが、脂肪肝になるとそれよりも多い脂質を肝臓に蓄えている状態になってしまいます。

これを長期間放っておくと、肝機能障害を引き起こし肝硬変に進行する可能性があるため注意しましょう。

また、中性脂肪が多いことで血液がドロドロになると、全身の細胞すみずみにまで栄養と酸素が行き渡らなくなり、頭がボーッとしたり、ちょっとしたことで倦怠感を覚えるようになります。

以前より太ってしまってから、なんとなく体がだるい日が続くと感じたら、一度血液検査を受けてみましょう。

この脂肪肝を防ぐには、まず肥満を解消しなければなりません。毎日の食事から余計な糖質と脂質を避け、野菜や魚を中心としたメニューに改善しましょう。

また、緑茶に含まれるカテキンは、肝臓の活性酵素の発生を防いでくれる働きがあるため脂肪肝の予防に役立ちます。

中性脂肪の数値を下げ、健康な体を手に入れましょう。

中性脂肪値が上がることによって起こる弊害については以下のページも参照して下さい↓
中性脂肪が多いとLDLコレステロールが増える?