アルコールとコレステロールの関係、適量がいいって本当?

ビール

今日も一日、育児や仕事をがんばった自分へのごほうびとして、晩酌を習慣にしている人は多いですよね。アルコールは体に悪いと言われていますが、つい飲み過ぎてしまう日もあります。

コレステロールや中性脂肪に関しても、やはりアルコールの摂りすぎはコレステロールなどの数値増やす原因となります。しかし、アルコールは適量をきちんと守れば、善玉コレステロールを増やすという驚きの働きがあるのです。

今回は、アルコールとコレステロールの関係について説明いたします。

適量のアルコールは善玉コレステロールを増やすってほんとう?

善玉

毎日のアルコールは、体にさまざまな作用を与えています。

実は、適量のアルコールを摂取することによって、悪玉コレステロール(LDL)を減らし、善玉コレステロール(HDL)を増やす働きがあります。

たとえば、肉類や乳製品、卵といった動物性脂肪は悪玉コレステロールをたくさん含んでおり、過剰摂取によって、血管壁に余分なコレステロールがくっついてしまう原因となります。

そうした生活が長期間続くと、どんどんコレステロールが溜まっていき、やがて血流が悪くなることで動脈硬化を引き起こしてしまうのです。

しかし、アルコールを飲むことによって善玉コレステロールが増えると、血管壁にたまった悪玉コレステロールをはがしてくれる働きがあるため、血流の流れが良くなる可能性があります。

また、以前アメリカで行われた実験で、一日に1合から2合程度のアルコールを飲む習慣がある人は、全くアルコールを飲まない人よりも心疾患や血管系疾患のリスクが低いというデータが発表されました。

それでは具体的にどれくらいのアルコールが適量と言えるのか、簡単にまとめてみました。

  • ビール…大瓶1本
  • 日本酒…1~2合
  • ウイスキー…シングル2杯
  • ワイン…グラス2杯
  • 焼酎…水割りをコップ1杯(200ml程度)

一日のアルコールの摂取目安は、このようになります。

しかし、毎日継続して飲み続けることは肝臓を弱らせてしまうため、週に2日程度休肝日を設けるようにしましょう。また、空腹時にアルコールを摂取すると、胃腸を荒らしてしまうため食後に飲むことをおすすめします。

アルコールは食欲を増進させる作用があるため、ついついつまみ食いが止まらずにカロリーを摂り過ぎてしまう可能性があります。その結果、アルコールの適量を守っても、食べ過ぎによって中性脂肪が増えることでコレステロールの数値が高くなってしまいます。

アルコールの過剰摂取はさまざまな病気を引き起こす?

アルコール

きちんと適量を守れば、善玉コレステロールを増やしてくれるアルコールですが、当然飲み過ぎるとさまざまな病気にかかる可能性があります。

まず代表的と言える疾患は、アルコールの分解を担っている肝臓が弱ることで起きる、肝機能障害や肝炎があります。

アルコールの摂取量が多いと、肝臓はアルコールの分解に専念してしまうため、中性脂肪の分解が追いつかなくなってしまうのです。

また、アルコールと一緒に食べるおつまみが、揚げ物のような動物性脂肪を多く含んだものであると、肝臓にとっては更なる負担になるので、脂質が低いおつまみを食べるようにしましょう。

肝機能が低い状態が続けば、最終的に肝硬変を引き起こし、命に関わる状態になってしまいます。そして、アルコールの摂取量に比例するような形で、体内の中性脂肪は増加していきます。

肝臓内の中性脂肪が多くなれば、やがてフォアグラのような肝脂肪の原因となるのです。

こうした健康被害を起こさないためにも、アルコールは適量を守って楽しく飲みましょう。適度なアルコールは気持ちをやわらげ、ストレスを軽減する働きもあります。

お酒はほどほどにしてこそ、まさに百薬の長といえる効果があります。