善玉コレステロールを増やす方法!今すぐできる運動と食事の改善策

善玉コレステロールを増やす方法!今すぐできる運動と食事の改善策

健康診断などで悪玉コレステロールが多く、善玉コレステロールが少ない場合には、血液がドロドロになりやすく、血栓ができやすくなります。そのため、動脈硬化の可能性が高まってしまいます。

これを解消するためには、善玉コレステロールを増やすことが大切です。善玉コレステロールは悪玉コレステロールを回収して肝臓に送り込む働きをしますので、動脈硬化を予防することができるのです。

では、どのようなことを行えば、善玉コレステロールが増えるのでしょうか?

今回は、善玉コレステロールを増やす方法として、運動や食事の改善などについて解説をしていきます。

善玉コレステロールを増やすには、食事と運動が大切

善玉コレステロール値が低くなる原因は、生活習慣にあります。特に次のような人は注意が必要です。

  • 揚げ物や肉ばかり食べて野菜や魚をあまり食べない
  • 甘いものが好き
  • お酒を飲み過ぎる
  • 運動不足である
  • 喫煙している

善玉コレステロールを増やすためには、食事の内容などの食生活を見直すことはもちろんのこと、適度な運動を行うことも大切になります。

善玉コレステロールを増やす食事療法

善玉コレステロールを増やすためには、食事内容改善することが基本です。
これは食事療法と呼ばれ、以下のようなアプローチで行われます。

  • コレステロールを摂りすぎない
  • 中性脂肪を減らす
  • 善玉コレステロールを増やす食品を摂る
  • 食事の方法を見直す
  • サプリメントを活用する

善玉コレステロールを増やすために控えたい食べ物

善玉コレステロールを増やすために控えたい食べ物

善玉コレステロールには、余分な悪玉コレステロールを取り除き肝臓まで運ぶ働きがあります。しかし、悪玉コレステロールが増えすぎてしまうと、そちらの処理に追われて、善玉コレステロールが不足してしまうのです。

このように善玉コレステロールと悪玉コレステロールの量は、反比例の関係にあります。
善玉コレステロールを増やすには、同時に悪玉コレステロールを減らすということも大切なのです。そのためには、悪玉コレステロールの原因となるものを控えるのもひとつの方法でしょう。

善玉コレステロールを増やすために控えたい食べ物というのは、次の3つです。

  • コレステロールを多く含む食品
  • 中性脂肪を多く含む食品
  • 飽和脂肪酸

では、詳しくみていくことにしましょう。

コレステロール自体の摂取を控える

コレステロール自体の摂取を控える

まずは、コレステロール自体の摂取を控えるようにしましょう。では、コレステロールの高い食品にはどのようなものがあるのでしょうか。

総コレステロールを多く含む食品

総コレステロールを多く含む食品

コレステロールを多く含む食品として代表的なものは卵です。特に卵黄1個には286mgものコレステロール量があります。卵については、1日に1個もしくは2~3日に1個程度にしておくのが良いでしょう。

また他には、肉の内臓系、魚卵などもコレステロール量が多くなります。イカもコレステロールは多く含まれていますが、タウリンも多く含まれていますので、それほど気にする必要はありません。

注意が必要なのはマヨネーズです。マヨネーズは卵と油で出来ていますので、コレステロールと中性脂肪を増やす原因となりますので摂りすぎには注意しましょう。

コレステロール摂取量は1日600gまで

コレステロール摂取量は1日600gまで

コレステロールを含むものを全く食べないということは、逆に体にはよくありません。しかし、摂り過ぎは良くありません。健康な人であれば、1日に摂取するコレステロールは、次のようになります。

  • 男性:700mg未満
  • 女性:600mg未満

健康な人であれば、コレステロール量は1日600mgまでが目安となりますが、コレステロール値の高い人は、1日の摂取量は300mgまでに控えるのが良いでしょう。

食事で吸収されるコレステロールはたった20%

食事で吸収されるコレステロールはたった20%

コレステロール自体の摂取を控えることも大切ですが、食事によって吸収されるコレステロールは全体のたった20%です。

実はコレステロールの約80%は、みなさんの身体の中でつくられているというわけです。

食事から入ってくるコレステロールを減らすことも大切ですが、身体でつくられるコレステロールを減らすことの方がより重要なのです。

中性脂肪を減らして肥満を解消する

中性脂肪を減らして肥満を解消する

コレステロールが増える原因のひとつが、中性脂肪になります。
中性脂肪と悪玉コレステロールは血液中を2人1組で移動しており、血液中の中性脂肪が多いほど、悪玉コレステロールも増える比例の関係にあるのです。

逆に善玉コレステロールと悪玉コレステロールは反比例の関係ですので、悪玉コレステロールが増えることで、善玉コレステロールは減ってしまいます。

つまり、中性脂肪が多いほど、善玉コレステロールは少なくなるということです。

そのため、中性脂肪を減らして肥満を解消することは、間接的に善玉コレステロールを増やすことになります。

注意すべき高カロリー食品

注意すべき高カロリー食品

中性脂肪を減らして肥満を解消するためには、やはり高カロリー食品には要注意です。

揚げ物やインスタント食品、麺類、ケーキなどの菓子類などは、カロリーが高くなりますので、控えめに摂るようにしましょう。

糖分は中性脂肪の原材料

糖分は中性脂肪の原材料

高カロリーの食品にも注意が必要ですが、糖分も控えめにする必要があります。糖分というのは、中性脂肪の原材料となるからです。

糖分は菓子類などに多く含まれていますが、実はご飯やパン・パスタ・麺、また果物やデンプン質の多いイモ類なども糖分を多く含んでいます。

調理の際にも砂糖やみりんなどを利用しますが、こうしたものも糖分を含んでいますので、使いすぎには注意をする必要があるでしょう。

飽和脂肪酸を多く含む食材に要注意

飽和脂肪酸を多く含む食材に要注意

脂質も糖分のように、中性脂肪の材料になる栄養素のひとつです。
中でも飽和脂肪酸という脂質は、可能な限り避けた方がよいでしょう。

飽和脂肪酸は摂りすぎることで、肝臓でのコレステロールの形成を促進することになり、悪玉コレステロールを増加させてしまう働きを持っています。

飽和脂肪酸が多く含まれる食材は、肉の脂身・ラード・バターなどの動物系の脂肪です。
一般的に体に悪いイメージのものや脂っこいものは、中性脂肪を増やす原因になりますので、摂りすぎない方がよいでしょう。

牛肉や豚肉であれば、ヒレ肉やモモ肉などの赤身を選びましょう。ちなみに国産物よりも輸入物の方が低脂肪です。豚モモ肉には「ポークペプチド」という、コレステロールを下げる効果のある成分も含まれています。

鶏肉の場合はささみやムネ肉がオススメです。基本的に鶏肉はヘルシーですが、皮付きのモモ肉は高脂肪なので注意しましょう。
お肉の脂身や鶏肉の皮は、取り除くことでカロリーと脂質を抑えることができます。

善玉コレステロールを増やすために食べたい食べ物

善玉コレステロールを増やすために食べたい食べ物

善玉コレステロールを増やすことは、悪玉コレステロールを減らすことにも繋がりますので、とても大切なことです。
では、どのような食品で善玉コレステロールを増やすことができるのでしょうか。

悪玉コレステロールを減らす食べ物

悪玉コレステロールを減らす食べ物

善玉コレステロールが少ないほど、悪玉コレステロールは多くなります。

掃除係である善玉コレステロールが居ないせいで、血液中に悪玉コレステロールが散らかってしまっている状態ですね。

つまり悪玉コレステロールを減らすことは、善玉コレステロールが増えることにつながるのです。
以下のような成分は、悪玉コレステロールを減らす働きを持っています。

食物繊維

身体に溜まった悪玉コレステロールは最終的に胆汁酸という物質へと変換されて、体外へ排出されます。

野菜や海藻類に含まれる食物繊維には、この胆汁酸の排出を促す作用があります。

食物繊維の中でも、水に溶けない「不溶性食物繊維」と水に溶ける「水溶性食物繊維」があるのですが、腸内で水分を吸収し有害物質を排出してくれる働きがあるアルギン酸などの水溶性食物繊維が特に効果的です。

悪玉コレステロールの減少だけでなく、血糖値の上昇を抑えたり、便秘の解消、動脈硬化の予防も期待できます。

タウリン

悪玉コレステロールは、肝臓によって処理をされます。しかし、肝臓の機能が低下してしまうと、コレステロールの処理ができない状態となるため、血液中に悪玉コレステロールが溜まってしまうことになります。

つまり、肝臓機能の状態を良くすることで、悪玉コレステロールの処理がスムーズになるので、悪玉コレステロール値を抑えられるというわけです。

肝臓の機能を良くするためには、タウリンが効果的です。タウリンは、イカ・カキ・ホタテなどの魚介類に多く含まれていますので、積極的に摂るようにしましょう。

ポリフェノール

赤ワインなどに含まれるポリフェノールには抗酸化作用があるので、悪玉コレステロールの酸化を防いでくれます。

悪玉コレステロールは活性酸素によって酸化することで、血管の壁にくっつきやすい「酸化悪玉コレステロール」に変化してしまいます。

この酸化を防ぐことは悪玉コレステロールを抑える上で、重要なポイントになります。

アンチエイジング効果は悪玉コレステロールを減らすだけでなく、それによって起こる動脈硬化の予防にもなるので、コレステロール対策のマストアイテムといえるでしょう。

意外ですが、緑茶に含まれるカテキン、ブルーベリーのアントシアニンなどもポリフェノールの仲間になります。

<代表的なポリフェノールと含まれている食品>

  • アントシアニン:ナスの皮、ぶどう、ブルーベリーなど
  • カテキン:緑茶など
  • りんごポリフェノール:りんごなど
  • ショウガオール:しょうが
  • テアフラビン:紅茶など
  • ウーロン茶ポリフェノール:ウーロン茶
  • クルクミン:ターメリック
  • イソフラボン:大豆、レッドクローバー
  • カカオポリフェノール:ココア、チョコレートなど
  • クロロゲン酸:コーヒー、さつまいもなど
  • ルチン:そばなど

大豆イソフラボン

ポリフェノールの中でもおすすめなのが、大豆製品に含まれる大豆イソフラボンになります。

大豆イソフラボンを1~3ヶ月間摂取した結果、血中総コレステロールとLDLコレステロールの両方が低下したというデータも報告されています。

その他にもサポニンやレシチンなど、大豆には悪玉コレステロールを下げる成分がたくさん含まれているので、積極的に摂取していきたいですね。

大豆製品には豆腐、納豆、豆乳、湯葉、油揚げ、おからなどがあります。

カカオの力で善玉コレステロールが増える

72%の高カカオポリフェノールを含んだチョコレートを毎日25g摂取した結果、善玉コレステロールが平均1.8mg/dl増えたとのこと。

といっても、10~20mg/dlも大幅に増えるわけでは無く、微々たる量なので過度な期待は禁物です。

また勘違いしやすい部分ですが、高カカオチョコレートでない普通のチョコレートでは意味がないので注意してください。

チョコレートはカロリーや脂質が多く含まれているので、むしろ逆効果になる恐れもあります。

トマトに含まれるリコピンで善玉コレステロールが増える

ハムスターにトマトジュースを与える実験を行ったところ、コレステロール値や中性脂肪値などの脂質異常症に関連する検査値が改善したという報告が挙がっています。

それだけでなく、トマトには血液中の中性脂肪量を抑制する成分が含まれており、脂肪肝やメタボリックシンドロームの予防に効果が期待できるそうです。

こうした働きは生のトマトよりも加熱したトマトの方が身体に吸収されやすく、中でもトマトジュースは吸収効率がよいので効果的です。

善玉コレステロールを増やす不飽和脂肪酸

善玉コレステロールを増やす不飽和脂肪酸

善玉コレステロールを増やすには、不飽和脂肪酸を摂ることが効果的です。不飽和脂肪酸とは、常温で固まることの無い植物性の脂質のことを言います。不飽和脂肪酸は2つの脂肪酸に分かれます。

  • 一価不飽和脂肪酸
  • 多価不飽和脂肪酸

では、それぞれの効能について詳しくみていきましょう。

一価不飽和脂肪酸

一価不飽和脂肪酸

一価不飽和脂肪酸は、善玉コレステロールは減らさずに、悪玉コレステロールだけを減らすことができる脂肪酸になります。
オリーブオイルやナッツ類、菜種油などに多く含まれているオレイン酸などが代表的で、アーモンドを1日10g食べることで善玉コレステロールが増えたというデータも報告されています。

多価不飽和脂肪酸よりも酸化しにくいため、毎日料理に使う油をオリーブオイルなどに変えることで、悪玉コレステロールの減少が期待できます。

しかし、悪玉コレステロールを減らす作用については、多価不飽和脂肪酸よりも弱くなります。

 

多価不飽和脂肪酸

多価不飽和脂肪酸

多価不飽和脂肪酸はさらに2つの脂肪酸に細分化されます。

  • n-3系脂肪酸
  • n-6系脂肪酸

n-3系脂肪酸

n-3系脂肪酸

n-3系脂肪酸は多価不飽和脂肪酸のひとつで、αリノレン酸が代表的です。
αリノレン酸は体内で作ることができない必須脂肪酸ですので、食品から摂る必要があります。

えごま油や亜麻仁油などに多く含まれており、体内でEPAやDHAに変化をします。

このEPAやDHAは魚(サンマ・サバ・ブリなど)の油に多く含まれているので、そちらからの方がより効果的に吸収できます。

このn-3系脂肪酸は、中性脂肪を減らす効果、善玉コレステロールを増やす効果が高く、動脈硬化の予防にもっともオススメしたい成分になります。

n-6系脂肪酸

n-6系脂肪酸

n-6系脂肪酸も多価不飽和脂肪酸のひとつで、リノール酸が代表的です。一般的な植物油に多く含まれており、コーン油、マヨネーズ、胡麻などの食品から摂ることができます。

リノール酸も体内で作ることのできない脂肪酸ですが、ひとつ問題点があります。

悪玉コレステロールを減らすことができるのですが、同時に善玉コレステロールまで減らしてしまうのです。また摂りすぎると中性脂肪を増やしてしまい、肥満にも繋がってしまいます。

ですので、n-6系とn-3系の割合を4:1にするとバランスよく効果を得られるといわれています。

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸はバランスが大切

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸はバランスが大切

いずれの脂肪酸も、体を維持するためには必要な脂肪酸です。もちろん、摂りすぎるとエネルギーが過剰となりますので、肥満の原因となりますが、全く摂らないということは体によくありません。

飽和脂肪酸も不飽和脂肪酸も身体には大切なのです。食事で摂る場合は、そのバランスが大切になります。

飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸=3:4:3

このバランスが理想的といわれていますので、どれもバランスよく摂るようにしましょう。

食べ方を意識するだけで、コレステロール値は改善できる

食べ方を意識するだけで、コレステロール値は改善できる

毎日の食事の方法を意識するだけでも、コレステロール値は改善できます。また、中性脂肪を減らすことで肥満を改善すると、善玉コレステロールが多くつくられます。

では、どのようなことに気を付けると良いのかを詳しくみていきましょう。

食事は規則正しく1日3回がベスト

食事は規則正しく1日3回がベスト

食事は規則正しく、1日3回きちんと摂ることが大切です。そして、満腹になるまで食べずに、腹8分目程度にしましょう。

間食や夜食は肥満の原因となりますので、やめること。

また、就寝時間前は食べないようにすることも大切です。

食べ始めは野菜など食物繊維から

食べ始めは野菜など食物繊維から

食べ物を食べる順番も善玉コレステロールに関係があります。

食事を摂る時には、まず野菜から食べるようにしましょう。

食物繊維を先に食べることで血糖値の急上昇を防ぎ、中性脂肪の吸収を抑えることができるのです。

さらに、食物繊維には悪玉コレステロールを減らす働きもありますので、毎食欠かさずに摂ることが大切です。

 

食べ過ぎを防止する方法

食べ過ぎを防止する方法

ついつい食べ過ぎてしまうという人は、早食いの人が多いようです。食べ過ぎを防止するには、ゆっくりとよく噛んで食べることを意識しましょう。

噛む回数を増やして満腹中枢を刺激することで、より少ない量でも満腹感を得ることができます。

また、テレビを見ながら食べるなどのながら食いや、まとめ食いなども食べ過ぎてしまう原因となりますので注意して下さい。

善玉コレステロールを増やすサプリメント

善玉コレステロールを増やすサプリメント

善玉コレステロールを増やすためには、EPAやDHAを含む食材を摂ることが理想的です。
厚生労働省でも、1日あたり1000mgのEPAやDHAを摂ることをすすめています。
これは食事に換算すると、カツオの刺身で約99切れ、マグロの赤身の刺身で約9人前になります。
こんな量の魚を毎日食べ続けるというのは、現代の食生活ではとうてい難しいことです。

ですので、魚を食べる機会がなかなかない場合には、サプリメントを活用するのもオススメです。
ただし、サプリメントはあくまでも不足分を補助するのが目的です。食生活を中心に改善しながら、並行してサプリメントで補うという形が良いでしょう。

善玉コレステロールを増やす運動療法

善玉コレステロールを増やす運動療法

中性脂肪が多いと善玉コレステロールが減ってしまいます。

そのため、中性脂肪を減らすことが善玉コレステロールを増やすことに繋がります。

中性脂肪を減らすためには、食事だけでなく運動をすることも大切なのです。

ここからは、善玉コレステロールを増やすための運動のポイントを詳しくみていくことにしましょう。

善玉コレステロールを増やす運動のポイント

善玉コレステロールを増やす運動のポイント

善玉コレステロールを増やす運動のポイントは、有酸素運動です。

1日30~60分、週3日程度の有酸素運動

1日30~60分、週3日程度の有酸素運動

有酸素運動は、体に酸素を取り入れながら行う運動のことです。

この有酸素運動を1日30~60分、週3回行うようにしましょう。

中性脂肪が燃焼されるのは運動開始20分後から

中性脂肪が燃焼されるのは運動開始20分後から

有酸素運動を30分以上行う必要があるのは、中性脂肪の燃焼がされるのが運動開始から20分後からとなるためです。

20分以下では、中性脂肪が燃焼されませんので、少なくても30分以上行うことが重要です。

オススメは1日30分のウォーキング

オススメは1日30分のウォーキング

とはいえ、運動不足の人がいきなり激しい運動をするのは、なかなか難しいと思います。
そこで試して頂きたいのが、1日30分のウォーキングです。ウォーキングなら誰でも簡単に始めることができますね。

ウォーキングの中でもおすすめの方法が「インターバル速歩」です。
やり方は簡単、早歩きを3分間続けたら、普通の速さで3分間歩く、これを繰り返すだけです。
早歩きをすると、肝臓での脂肪の代謝が上がると共に、善玉コレステロールの生成も活発になり、その量が増えるそうです。
夜にウォーキングを行うと、睡眠の質を高める安眠効果もあるのでオススメです。

<ウォーキングのポイント>

  • しっかり背筋と肘を伸ばす
  • 視線はまっすぐ、あごは軽く引く
  • 歩幅を広く取り、かかとから着地するように
  • 腕の振りを足の振りに合わせる
  • 呼吸は「吸う・吸う・吐く・吐く」のリズムで

週900kcal以上の有酸素運動が必要

週900kcal以上の有酸素運動が必要

善玉コレステロールを増やすためには、週に900kcal以上の有酸素運動をするのが効果的です。

週に5日ウォーキングを行い、日常での歩数も含めて1日あたりの歩数合計が8,000歩~1万歩程度で十分クリアできます。

日常生活で行うことのできる有酸素運動

日常生活で行うことのできる有酸素運動

ウォーキングの他には、エアロバイクを自宅において有酸素運動を行うのもおすすめです。もちろん、30分以上は続けましょう。さらに、筋トレを先に行うことで、脂肪燃焼を効果的に進めることができます。

筋トレをプラスすることで、筋肉が付きますので、基礎代謝が上がり、効率よく脂肪燃焼ができるのです。

善玉コレステロールを増やす生活習慣

善玉コレステロールを増やす生活習慣

善玉コレステロールを増やすためには、毎日の生活習慣を見直すことも大切です。では、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

禁煙によって悪玉コレステロールを減らす

禁煙によって悪玉コレステロールを減らす

喫煙をしていると、悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールが減ってしまいます。

禁煙をすれば、悪玉コレステロールを減らすことができますね。

なかなか禁煙が難しいという方でも、自分の身体のために禁煙をしましょう。

適度な飲酒は善玉コレステロールを増やす

適度な飲酒は善玉コレステロールを増やす

アルコールについては、適度な飲酒であれば善玉コレステロールを増やして、悪玉コレステロールを減らす効果があります。では、どれくらいが適量なのでしょうか。

厚生労働省が推奨する1日のアルコール摂取量

厚生労働省が推奨する1日のアルコール摂取量

適量というのは個人差がありますが、厚生労働省では約20g程度のアルコールを推奨しています。

主なお酒のアルコール20gに相当する量

主なお酒のアルコール20gに相当する量

種類別のアルコール20gに相当する量は、次を参考にしてみて下さい。

  • ビール:中びん1本(500ml)
  • 日本酒:1合(180ml)
  • 焼酎:0.6合(110ml)
  • ウイスキー:ダブル1杯(60ml)
  • ワイン:1/4(180ml)
  • 缶チューハイ:1.5本(520ml)

このぐらいの量であれば適量といえます。ただし、お酒に弱い人や女性・高齢者などはこの基準よりも少なめにするのが良いでしょう。

また適量とはいえ、毎日飲むと肝臓に負担をかけてしまうので、週に2日は休肝日を作るようにしてください。

善玉コレステロール値が低いとどうなる?

善玉コレステロールの役割は、悪玉コレステロールが散らかした脂質を回収する、いわば「お掃除係」です。

善玉コレステロール値が低いほど、血管の中に脂質が溜まるので、冠動脈疾患の発症率が上昇し、特に40mg/dl未満になると飛躍的に上がります。

善玉コレステロール値が34以下と50以上の人と比較すると、2倍以上も心筋梗塞になりやすいというデータもあります。

善玉コレステロールの基準値は?

HDL(善玉) LDL(悪玉) 総コレステロール値
基準値 40~99mg/dl 60~119mg/dl 140~199mg/dl
要注意値 39mg/dl 以下 120~139mg/dl
警告値 39mg/dl 以下 59mg/dl 以下140mg/dl 以上

低HDLコレステロール血症

HDLコレステロール値が39以下の場合、低HDLコレステロール血症と呼ばれます。
これは心筋梗塞や脳卒中など、動脈硬化性疾患の予備軍といえる危険な状態です。

低HDLコレステロール血症には、遺伝などで発生する原発性と、腎臓や肝臓の病気やホルモンの異常が原因で発症する続発性の2種類があります。

低HDLコレステロール血症の原因には、以下のものがあります。

原発性、家族性 アポA1欠損症 レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ欠損症(家族性LCAT欠損症) 魚眼病 タンジール病 LPL欠損症
続発性 高トリグリセライド血症 慢性腎不全(透析患者) 甲状腺機能亢進症(バセドウ病) 肝硬変症 悪性腫瘍

上記以外に、副腎皮質ステロイド薬や経口避妊薬の服用によってHDL値が下がることもあります。

高HDLコレステロール血症

HDLコレステロール値が100を超える場合、高HDLコレステロール血症といいます。

正確には病名ではありませんが、日本人のおよそ1000人に1人が発症しています。

高HDLコレステロール血症には、以下の病気が考えられます。

原発性、家族性 コレステリルエステル転送蛋白欠損症(CETP欠損症) 家族性高αリポ蛋白血症(長寿症候群)
続発性 原発性胆汁性肝硬変 閉塞性肺疾患

善玉コレステロール値が高いほど動脈硬化性疾患の発生が少ないといわれてきましたが、遺伝的にHDLが高い「CETP欠損症」の場合、むしろ冠動脈疾患になりやすいともいわれます。

最悪の場合、薬物療法で善玉コレステロール値を改善

食事療法や運動療法を行ってもコレステロールの値がなかなか良くならない場合、善玉コレステロール値が異常に低い場合などには、薬を服用することで善玉コレステロール値を上げる、薬物療法という方法が採られることもあります。

善玉コレステロールを増やす薬

コレステロールに関する薬には色々な種類があり、LDLコレステロールだけを下げるものや、総コレステロールに働きかけるものなど、効果も様々です。
即効性のある薬もあれば、ゆるやかに効果を発揮するものなど、その働きかたも異なります。
薬物療法はかかりつけの医師と相談の上、症状に合った薬で行うようにしてください。

分類 LDL TG HDL 副作用
フィブラート -10~20% ≦-25% +20~30% 横紋筋融解症、肝障害など
ニコチン酸 -10~20% -20~25% +10~20% 顔面潮紅や頭痛など
スタチン ≦-25% -10~20% +10~20% 横紋筋融解症、筋肉痛、脱力感、肝障害、認知機能障害、血糖値の上昇など
小腸コレステロールトランスポーター阻害薬 -20~25% -10~20% +10~20% 消化器症状、肝障害など
陰イオン交換樹脂 -20~25% +10~20% +10~20% 消化器症状、脂溶性ビタミンの吸収障害など

フィブラート系

体内のリポ蛋白リパーゼという酵素を活性化することで、中性脂肪が分解され、血液中の善玉コレステロールが増加する薬です。

肝臓で中性脂肪がつくられる働きを阻害するだけでなく、既につくられてしまった中性脂肪の分解も促すことで、中性脂肪を減らすという仕組みです。

HDLを構成するタンパク質を増加させ、善玉コレステロールそのものを増やす働きも持っていますので、HDLを上昇させる働きに関しては、もっとも効果のある薬になります。

ニコチン酸系

摂取した糖質や脂質をエネルギーに変えるときに必要な物質で、エネルギーを作るために必要な酵素を助ける補酵素として働きます。

ちなみにニコチンとニコチン酸はまったく違う物質で、ニコチン酸はビタミンBの一種ですので、副作用も少なく長期服用でも安心です。

スタチン系

スタチンは肝臓でのコレステロールの合成を抑える働きと、LDLの代謝を進める2つの働きを持った薬です。

HDLコレステロールを上昇させる作用も認められていますが、LDLの低下作用と比較すると充分とはいえません。

また作用が強いスタチンほど、肝障害、横紋筋融解症などの副作用に注意が必要です。

薬物療法はハイリスクハイリターン

薬物療法は効果も大きい分、副作用などのリスクも大きいです。
薬の効果や副作用の有無をきちんと確かめるため、薬物療法の場合はより念入りな定期検査が大切になります。

薬を飲み始めてから3ヶ月は、毎月欠かさずに検査を行うようにしましょう。

あくまで薬物療法は最終手段です。
副作用も大きい諸刃の剣ですので、薬だけに頼るようなことにはならないようにしてください。

薬物療法をしながら、運動療法や食事療法もしっかりと続けていくことが重要です。

できるだけ早い段階から生活習慣の軌道修正を行い、善玉コレステロールを増やしていきましょう。