コレステロールを下げる薬とその副作用とは?

薬

近年、食文化の欧米化、デスクワークの増加など日本人は食生活の乱れや運動不足などで、生活習慣病を発症する人が多くなっています。

コレステロールが高い状態が続くと、動脈硬化になり、やがては命に関わるような心疾患や血管系疾患を引き起こす可能性があります。

それを防ぐために、医師の指導によってコレステロール低下薬を服用している人は周りにいませんか?また、薬の副作用についてきちんと理解していますか?

今回は、コレステロール低下薬を飲むことによって、どのような副作用が心配されるか紹介いたします。

コレステロールを下げるための投薬治療を受ける基準は?

グラフ

基本的に、コレステロールの値が高いと指摘されたら、まずは生活習慣の見直しを指導されます。栄養バランスの摂れた三食の食事に、毎日の適度な運動。

そして、飲酒や喫煙をやめ、規則正しい生活を送ることで、コレステロールの値は徐々に下がっていきます。

しかし、検査の段階で基準値を大幅に上回るコレステロールが検出されたり、動脈硬化の症状が出ている患者には、投薬による治療を行う可能性があります。

また、生活習慣を改善してから3か月から半年が経過しても、一向に数値が改善しない場合も、医師の判断によって何らかの治療を受ける場合もあるのです。

それでは、まずはコレステロールを下げる薬にはどのような種類のものがあるか、説明いたします。

スタチン系薬剤の効用と副作用

注射

下記の薬剤は、体内でコレステロールを作る際に使われる酵素「HMG-CoA還元酵素」の働きを抑制し、肝臓内部の悪玉コレステロール(LDL)の生成を抑制します。

 

 

  • リピトール(ファイザー)
  • メバロチン(三共製薬)
  • リポバス(万有製薬)
  • ローコール(ノバルティスファーマ)

など

・横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)
この横紋筋融解症は、骨格筋の細胞が融解、壊死することによって筋肉痛を感じたり全身に脱力感が現れます。まれに赤褐色の尿が出ることがありますが、これは筋肉の成分「ミオグロビン」が血液内に流れ出すことによって、尿によって排泄されるためです。

このミオグロビンは、腎臓の尿細管にダメージを与えるので、急性腎不全を引きおこる可能性もあるのです。

重症化が進むと、歩行がままならなくなるミオパチーと呼ばれる症状が出てくることがあります。しびれやけいれん、慢性的な筋肉痛など日常生活にさまざまな弊害を及ぼします。

筋肉に力が入らなくなることで、呼吸困難になる場合もあり、症状があるようだったら速やかに病院を受診しましょう。

・末端神経障害(まったんしんけいしょうがい)
神経には、全身中の筋肉を動かす運動神経、皮膚の痛みや感触を感じる感覚神経、血圧や体温を調節し、内臓の働きを調整する自立神経などがあります。

これらのさまざまな神経の働きが悪くなり、障害が出ることを末端神経障害と言います。

副作用の症状として

  • 運動障害:手足の力が入らず物を落としてしまう、つまづきやすい
  • 感覚障害:手足がピリピリ痛む、ジンジンしびれる
  • 自律神経障害:手足の末端が冷え切っており、下半身に汗をかかなくなる

このような症状が出たら、末端神経障害かもしれません。

・肝機能障害
肝臓に負担がかかったり、弱まっている状態が続くことで、肝臓がうまく機能していない状態のことです。食欲がなくなったり、黄疸が出るなどの症状が現れます。

重症化すると、肝硬変や肝臓がんなど命に関わる病気になる可能性もあります。他にも、薬を飲み始めてしばらくは、胃に負担がかかることで、下痢や胃痛を感じたりすることもあります。

あまりにも我慢できないような症状が続くようであれば、医師に相談して指示を仰ぐようにしましょう。

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コレステロールが下がりぎることによる思わぬ弊害

薬を使うと確かにコレステロールは下がるのですが、コレステロール自体は適正な量であれば逆に体にとっては必要な材料となるものです。

例えばコレステロールは性ホルモンや副腎皮質ホルモンを作る材料となったり、細胞にある細胞膜を作る材料となるからです。

それゆえに薬を使って下げすぎることによって起こるデメリットも実は存在します。

コレステロールを薬によって下げすぎるデメリットについてはこちらを参照して下さい↓
コレステロールは下げすぎてもいけない

薬はたいていのものに副作用はつきものですが、コレステロールを下げる薬は比較的副作用が軽いです。しかし、服用を始めてから体の調子が悪いと感じたら、無理に飲み続けずきちんと受診しましょう。

コレステロールの値が良くなれば、薬によるコントロールの必要はなくなります。生活習慣を改善し、薬いらずの毎日を手に入れましょう。