にんにくのアリシンに動脈硬化を予防する作用あり

にんにく疲労回復も出来てスタミナが出る、ダイエットに、免疫力が上がるといった様々な効果、効能があるニンニクは香りもよく、調理に幅広く使える食材です。
皆さんはどのような使い方をしているでしょうか。
味のアクセントで使う事が多いですが、実は動脈硬化を予防できる食材でもあるのです。
2013年の時点で4人に1人が動脈硬化による心疾患、脳疾患が死因で亡くなっているといわれています。
これらの心疾患、脳疾患は突然発症して処置が遅れると手遅れになる可能性もありますので、事前にしっかりと予防するようにしたいものです。

この元となる生活習慣病や動脈硬化の予防に利用できる食品としてニンニクが有効なのです。
ニンニクにはどのような成分があり、予防効果があるのか、ご紹介します。

ニンニク特有の成分 アリシン

にんにくニンニクの独特なにおいともいえる成分がアリシンです。
このアリシンは疲労回復効果や食欲増進の効果があるのですが、動脈硬化対策にも活用できます。

抗酸化作用がとても強く、LDLコレステロールの酸化の元となる活性酸素を除去してくれるので酸化LDLコレステロールが増えるのを防ぎます。
そしてニンニクにはオリゴ糖も含まれているので、HDLコレステロールの割合も増やす手助けをしてくれます。

そして、アリシンは脂質と一緒になる事で脂質アリシンという物質に変化します。
この脂質アリシンは過酸化脂質を取り除く働きがあり、コレステロールや中性脂肪などを外に出す事により、コレステロール値を下げる役割があります。
この働きはビタミンEと同じだといわれています。
その為、アリシンとビタミンEを一緒に摂取すると更に効果的ともいえます。
ビタミンEは玄米、魚の肝や卵、かぼちゃや大根の葉、モロヘイヤ、ナッツ類などに多く含まれていますのでうまく調理や献立に組み合わせるとよりコレステロール、動脈硬化対策になります。

この他、血糖値の上昇を抑える効果もありますので、アリシンは生活習慣病に非常に有効な成分となります。

もう一つ注目したいアホエンの効果

にんにくニンニクの有効成分といえばアリシンが有名ですが、もう一つ、アホエンにも注目しておきましょう。

アホエンは1984年に発見されたアリインが結合した成分で、当時は血小板凝集抑制効果だけが発見されていました。
(アリインはニンニクを刻んだりして細胞を壊す前の状態で含まれている成分です)
その為、血栓を作りにくくする効果があるだけと思われていました。
ところがここ最近では他の効果もあると注目されています。

アホエンは脂肪分解酵素自体の働きを阻害するため、脂肪の分解を抑える事から脂肪の吸収量自体を減らす事が出来ます。
肝臓でコレステロールを作り出す時に必要となる2種類の酵素(HMG-CoA、HMG-CoA)の働きをアホエンが阻害することにより、LDLコレステロールの作り出される量が少なくなります。

アホエンは血栓を作りにくくするだけでなく、コレステロールを減らす効果も期待出来るのです。

アホエンの特徴として、生のニンニクには含まれていません。
それではアホエンを摂取したい場合、どうすれば良いのかというと、油と一緒に加熱調理すると発生する成分になります。

コレステロールを下げる2つの成分

お医者さん

  • ジアリルジスルフィド
  • ジアリルトリスルフィド

この2つの成分はアホエンと同じイオウ化合物の仲間になります。
この2つの成分もコレステロールの生成を阻害する働きがあり、コレステロールを下げる事がわかっています。

血管につきにくくしてくれるにんにく

血栓が詰まりやすくなる原因の一つとして、血管内にコレステロールが沈着して通り道が狭くなるという例があります。
ニンニクには血管内皮細胞へのコレステロールの沈着を抑える事がわかっていますので、動脈硬化の予防や対策にもなります。

ニンニクを食べる時のポイント、注意点

ニンニクを丸ごと食べるといった豪快な調理法などもありますが、ニンニクを効果的に摂取するのであれば細かく刻んだり、つぶす、摩り下ろすといった方法を取り入れると良いです。
細胞を壊す事でアリシンがたくさん発生するからです。

アリシンが発生して、加熱調理をするとアホエンが発生するため、生食、加熱調理どちらでもコレステロールや動脈硬化対策になるのです。
また、ニンニクは刺激が強く、食べ過ぎる事で胃もたれ、胃痛などを含む腹痛が出るという人もいます。

そしてアリシンが赤血球を破壊するという特徴もありますので、食べ過ぎる事で赤血球の数が減少して貧血症状が出てきてしまう例も報告されています。
ニンニクを食べ過ぎないように注意しましょう。

食べる場合、加熱する場合は2片まで、加熱しないで使う場合は1片までにしておいて下さい。
また、ワルファリンを服用している人の場合、食べ過ぎる事により出血時に止まりにくくなる可能性も出ますので、摂取に関しては主治医や薬剤師に確認をしてみて下さい。

このようにニンニクは上手に利用することでコレステロール低下、そして動脈硬化予防につながりますので定期的に摂取することをおすすめします。