hba1c(ヘモグロビンA1c)とは?血糖値とどう違うのか?

血液検査糖尿病に気を付けようと思った時に注目されるのが血糖値です。
一般的には早朝空腹時血糖値の数値が126mg/dl以上、食後2時間後の血糖値の数値が200mg/dl以上とされ、数値を上回ったら糖尿病の疑いがあるとされています。
とはいえ注意したいのは血糖値だけではありません。
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の数値にも注目しておきましょう。

ところで血糖値は血液中の糖分の数値ってなんとなくわかるのですが、HbA1cってどんな数値なのか、いまいちわからないという人も多いので、今回はHbA1cについて、どんな数値なのか見てみる事にしましょう。

グリコヘモグロビンの量を調べる

赤血球血液中にはヘモグロビンという成分があります。
ヘモグロビンは赤血球内にあるたんぱく成分です。
ヘモグロビンは量も比較的多く、体の隅まで酸素を運ぶという大事な役目をしています。
このヘモグロビンにブドウ糖が合わさるとグリコヘモグロビンという成分になるのです。
このグリコヘモグロビンの量が血液検査ではHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)と呼ばれています。

さて、話をちょっと変えますが、ヘモグロビンやグリコヘモグロビンが含まれている赤血球、寿命は大体4か月といわれています。
この寿命までの期間、体を巡っている間に赤血球中のヘモグロビンはブドウ糖と合わさる事でグリコヘモグロビンになっていくのですが、血中のブドウ糖の量が多くなると比例してグリコヘモグロビンの数が増えていく事になります。

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)としてグリコヘモグロビンの量を調べる際には、赤血球の寿命の半分の期間、つまり約2か月分のグリコヘモグロビン量の平均値を見る事が出来るのです。
血糖値の測定結果に関してはあくまでも測定時のみの数値になるのですが、HbA1cに関しては血糖値の量だけでなく1か月、2か月前の数値も把握できるという事になります。

血糖値の測定だけではその時のみの血糖値しかわからず、糖尿病との判断もしにくいため、数回、検査する事で判断するというのが正しい方法なのですが、HbA1cを参考にする事で1か月、2か月前の平均値がわかるため、より正確な判断が出来るようになりました。

例えば、測定結果でたまたま血糖値は測定時に問題なかった、もしくは数値ギリギリだったとしても、HbA1cの数値が6.5%以上だったという事がわかった場合、ここ1、2か月平均してグリコヘモグロビンの量が多かった(イコール、ブドウ糖の量が多かった)という事がわかりますので、普段の血糖値は高めなのでは?と考える事が出来ます。

また、HbA1cは平均値の測定になるのでいつ採血しても正しい数値を知る事が出来るというメリットがあるので、検査時に血糖値と一緒に調べるようになってきている数値です。

年齢によって数値が違う

isya002基本的に6.5%以上の数値になってしまうと糖尿病という基準があるのですが、通常の基準値というのは男女の違いや年齢によって違いがあります。

男性の場合
・20代 5.3%
・30代、40代 5.4%
・50代 5.8%
・60代 6.0%
・70代 5.9%

女性の場合
・20代 5.2%
・30代 5.4%
・40代 5.5%
・50代 5.7%
・60代 5.9%
・70代 5.8%

このように男性の方が若干多め、60代をピークに若干の変動があるような感じです。
健康管理の一つとしてこれらの基準値も参考に覚えておくと良いでしょう。

HbA1cの数値が上がっている!?

HbA1cの事がわかった上で改めてこれまでのHbA1cの結果などを見直してみた人もいると思います。
ただ過去の結果を見比べていくうちに途中で「数値が上がっている!?」と思った箇所があると思います。
実はHbA1cの数値に関しては2012年4月1日以降の検査結果の数値から若干、変更がかかっています。
これまではJDS値の規定で検査結果の数値が出ていたのですが、国際標準値(NGSP値)への変更をしました。
大体、0.4%数値が高くなっています。

例えばこれまでHbA1cが5.0%だったとします。
2012年4月1日以降の検査結果が5.4%だったとしても、0.4%の誤差を考えるとこれまでと同じ数値と考えて特に問題なしと考えて良いです。
ですが、これまでの変更前に6.2%だったという人の場合、変更後に6.6%という数値になるので糖尿病の心配が出てくるという人もいるかもしれません。

数値を把握して血糖コントロールに役立てましょう

HbA1cについてある程度理解できたでしょうか。
血糖値と一緒に数値を見ていく事で正確な糖尿病の診断に役立てる事が出来ます。
糖尿病は神経障害や網膜症、腎臓疾患といった三大合併症のリスクが出てきます。
そして糖尿病だけでなく高血圧や高血脂症なども発症してしまう事もありますので、普段から食事、運動、そして検査の数値などを総合的に見て血糖コントロールを出来るようにしていきましょう。

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